【映画で語ろう】カムシネマ★3分で語れるようになるポイント【ネタバレあらすじ】

映画を観たなら語りたい。映画の紹介から、ネタバレあらすじ、著者の独断と偏見による「語りポイント」まで。

3分で映画『ワイルド・マックス』を語れるようになるネタバレあらすじ

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基本データ・おススメ度

『ワイルド・マックス】
原題:Isolation
2015年 アメリカ
監督シェーン・ダックス・テイラー
出演:ドミニク・パーセル、ルーク・マブリー、スティーヴン・ラング、トリシア・ヘルファー、マリー・アヴゲロプロス
 おススメ度☆☆☆☆☆(0/5)
 映画を観るより、ネット上の皆さんの感想を読んでいるほうが面白い。異口同音に「パッケージ詐欺」と。確かにこれは酷い。訴えられたら配給会社負けるんじゃないかというレベル。武装車なんて一台も出てこないし、武装した衣装も登場しません。爆発もなければマシンガンも出てこない。「南の島でアロハシャツ着たオヤジに襲われるだけのお話」なんですよ。良くここまで嘘つくなと感心します。女優さんのパンチラはたくさん出てきます。

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◆目次

あらすじ(ネタバレなし)

 冒頭。南の島で遊ぶカップル。島に家をみつけたカップルは「挨拶をしよう」と家の庭に入る。そこでイチャイチャしてるもんだから、家の主のオヤジが出ていて怒る。銃で威嚇。逃げていくカップル。

 クレイトンは、どうやら妻のリディアと離婚について話し合い中らしい。妻の勤務先である保育園へ行き、バハマ行きのチケットを見せる。仲直りしたいようだが、リディアはあまり乗り気じゃない。「今はそんな時期じゃないわ。」

 とかいいながら、次のシーンで飛行機に乗っている。バハマ着。めちゃ楽しそうである。友達が貸してくれたという別荘が豪華なので喜ぶ。でもキスをすると怒る。

 ショッピングは楽しそう。どこかで抱き合っている。仲直りしたっぽい。2人で楽しむのはひさしぶりらしい。「戻れるよ。あの頃の俺たちに」と言うクレイトン。「俺がしたことには後悔している。」という、浮気かなにかしたのだろう。複雑な表情で泣くリディア。「もう少し時間がいる。」と言う。

 どこにでもいる夫婦のありがちな話し合い。君らは時間をかけてじっくり考えてくれればいいと思うが、映画を観ている僕らには時間がない。さっさと進めてほしい。

 プールに座って話していると、リディアが「ベッドにいかない?」と誘う。どないやねん。翌朝、ベッドで裸で起きる二人。騒音が聞こえる。隣の家で工事が始まった音だった。

 隣の家に文句を言いに行くと、隣家の女性が「隣の島にもうひとつ別荘がある、よければ…。」と、騒音のお詫びに別の別荘を提供してくれるという話になる。。

 ボートで島に行く三人。別荘に到着。案内してきた女性は、必要なものを買ってきて「隣はマックスとミナ(が住んでいる)。テニスコートは…」と一通りの説明をして帰っていった。

 2人が砂浜でイチャイチャしていると、ウイリアム(冒頭でカップルを脅していた男)が声をかけてくる。自分の家への道を話し「いつでも来ていい」と言う。

 シャワー室でセックスする二人。早く映画を進めろ。

 車で、ウイリアムの家を訪ねる。食事をごちそうになる。楽しそうな二組の夫婦。この島には10年以上住んでいるという夫婦。ウイリアムは大麻を売って捕まったことがあるが、たいしたことないと言う。警察から逃げるためにこの島にいる?のか。

 夜、酔っぱらって自分たちの別荘に帰ってくると誰かが侵入した形跡。部屋の中は荒らされている。何者かが中にいる?
 テニスラケットを手にし、恐る恐る室内を探すリディア。

 映画は半分ほど過ぎているが、ようやく物語が進みだしてようだ。

==以下ネタバレ==

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ネタバレあらすじ

 翌朝。昨夜の空き巣?に、荷物もパスポートも全部持っていかれていた。携帯だけはみつかるが、電波が入らない。

 二人は、助けを求めに再びウイリアムの家に行くが、誰もいない。

 隣に住んでいるというマックスとニナを頼る。訪ねていくと、外でマックスに会った。マックスとニナは、冒頭でウイリアムに怒られていたカップルだった。

 「空き巣に入られた」と言うと「最近、多いんだ。島を狙う空き巣が。今頃はもう島にいないぜ」と言うマックス。マジメに話すクレイトンらに対し、マックスとミナは常時ふざけたような返事を返す。その態度にイライラするリディアに「助けてくれるんだ。事が終われば会うこともない」となだめるクレイトン。

 マックスにウイリアム夫妻の話をすると「もう島にいない」と言う。「そうか、ウイリアムたちが泥棒だったんだ。」と言うクレイトン。リディアとニナは女同士で食事の準備をしながら会話。男ふたりはボートに乗って海に出る。携帯の電波が届く場所へ行こうとしているようだ。

 男同士、女同士で、結婚感についてそれぞれ語り合うが、特に面白い話ではない。

 展開しかけたストーリーが、また停滞している。映画はあと四分の一くらいで終わる。大丈夫か。

 …と思っていたら。、

 海の上で、いきなりマックスが銃を持ち出し、クレイトンを襲う。「これが俺たちだ」と言って、クレイトンを海に落として、ひとりでボートを発進させる。

 島に戻ったマックスは、ウイリアム夫妻の家へ行き、談笑している二人を銃で撃ち殺す。ウイリアム夫妻はいなくなったんじゃなかったのか。 

 泳いで陸に戻ろうとするクレイトンだが、サメに囲まれて焦る。

 マックスは別荘に戻ると、二階で寝ているリディアの元へ行き、首筋にキスをしたりケツをなでたりする。夫と間違ったのか、リディアも一瞬応えようとするが、すぐに気づいて飛び起きる。

 マックスは「旦那の浮気の話は聞いたよ。ニナと浮気してる。」と言う。確かめに降りようとするリディアをレイプしようとするが逃げられる。追いかける。ニナも一緒になって追いかける。

 逃げ込んだ部屋のベッドの上、シーツが血まみれになっているのを見て悲鳴をあげるリディア。外に飛び降りるリディア。何度かパンツが丸見えになる。

 ようやく陸に泳ぎ着いたクレイトン。ウイリアム夫妻が殺されているのを発見する。森の中、追ってきたマックスと遭遇し、木の枝でマックスの足を刺しボコボコに殴って逃走。。

 ニナが逃げるリディアを銃撃。腕や足に被弾するリディア。

 何を思ったかクレイトンは、リディアをそっちのけでマックスの元に戻り、あらためて頭を殴りつける。

 廃墟に逃げ込むリディア。追ってくるニナ。もういいから早く映画追われ。
 リディアがニナにタックル。落とした銃をめぐって格闘。たびたび二人のパンツが見える。ニナのパンツは青だ。

 リディアが、二階からニナを突き落とした。死んでいるニナ。ここは絶好のパンツ見せ所なのになぜかパンツは見えない。

 ようやく合流するクレイトンとリディア。マックスのボートに乗って逃げる。マックスが追ってくるが、ボートは発進する。

 ボートの上で何度もキスをしていると、海からマックスが現れ、二人をナイフで刺す。血の匂いでサメが寄ってきた。そこでなぜかリディアにキスをしようとしたマックスが、クレイトンに殴られて海に落ちる。当然のようにサメに食われる。

 めでたしめでたし。

つまりこういう映画(語りポイント)

 ネットでこの映画の巷の評判を確かめると、皆さん、見事に「パッケージ詐欺」「クソ映画」で統一されています。「実写版デビルマン」のレビューに近い団結力に笑いました。

 個人的に、洋画の宣伝部がやること(題名詐欺、パッケージ詐欺)には、相当にヘキエキしながらも、気持ちはわかります。 

 映画の内容に全然関係ない邦題やポスター。せっかく内容が面白くても、むしろ邦題が台無しにしているような例も多い。それは、昔と違って、ネットでの宣伝がメインとなった昨今、少しでも検索されやすいように、人気映画と似たような邦題をつけて観客を増やそうというのも、作戦として致し方ないと思うからです。
 この映画の邦題「ワイルドマックス」にしても、マッドマックスを検索した人がなにかの間違いで辿り着いてくれたらラッキー、という考えが見え見えなのですが、そこはもう諦めてました。

 ちなみに「南の島のアロハシャツおやじ」なんて題名のほうが僕は観たいと思いますがね、ワイルドマックスよりも。

 それにしても…これはヒドイ。このパッケージ(ポスター)はやりすぎ。

 皆さんが指摘している通り、武装車なんて一台も出てこないし、戦闘服で武装した人間なんて登場しない。ずっとアロハシャツ。爆発もなければマシンガンも出てこない。完全な騙し。あきらかに劇中にない画像を使ってるわけですから、確信犯です。通常、詐欺って、騙す気があったかどうか?が争点になりますが、この場合、あきらかに騙す気があったと判断するしかない。

 いやほんと、誰かが本気になって「レンタル料金返せ」「時間を無駄にした。慰謝料払え」なんてやったら、裁判で勝てちゃうんじゃないかと思うくらい、これは本当にやりすぎ。映画ファンへの裏切りに近い。ヒドイと本気で思います。映画を作った人たちへの冒涜でもある。内容とまったく違うパッケージで、お金を騙し取っているわけですから。

 例えば、爆発シーンや武装車に興味のある人が、パッケージを見て借りることだってあるはずなんです。勉強のためだったり研究のためだったり。それがまったく出てこないとなると、それはやはりマズイ。

 さておき、肝心の映画の内容が面白ければそれも許されるわけですが、…これがまったく面白くない。脚本からなにから、何も考えてないレベルですが、スタッフの、製作費でバハマへ行きたい。撮影のついでにちょっと遊んで帰ってきたい、という気持ちしか伝わってこない。

 こりゃ、宣伝部も「売りどころがない」「パッケージ詐欺でもやらなきゃ誰も見ないい」と困るのもちょっとわかる。まぁ、普通に「南の島」を売りにすりゃいいわけですが。嘘じゃなければ、面白いとか面白くないは個々の感想なので、罪にはならない。でも騙すのは罪だ。

 わずかに良いところは、女優がかわいいことと、頻繁に女優二人のパンツを見せてくれるところ。それがまた青いパンツだったところ。そこだけは全力で評価したい。

 以下、アマゾン記載の「解説・あらすじ」ですが、映画を観た人が読んだら失笑しかないはずです。まったく内容が違うので。
 
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