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【映画で語ろう】カムシネマ★3分で語れるようになるポイント【ネタバレあらすじ】

映画を観たなら語りたい。酒でも飲みつつ語りたい。3分で「語りポイント」がわかる映画ネタバレあらすじ集。

3分で映画『ルドルフとイッパイアッテナ』を語れるようになるネタバレあらすじ

 基本データ・おススメ度

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『ルドルフとイッパイアッテナ』
2016年 日本
原作:斉藤洋
監督:湯山邦彦、榊原幹典
声の出演:井上真央、鈴木亮平、古田新太、毒蝮三太夫、八嶋智人

 おススメ度 ★☆☆☆☆

 鑑賞中はそれなりに楽しめますが三日経ったら内容忘れてました。その程度の映画ってことか。

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簡単にいうとこんな話(ネタバレなし)

 ひょんな事から岐阜から東京(江戸川区)へ行ってしまった猫のルドルフが、東京で野良猫として暮らす猫たちと接しながら強く生きていく術を覚えていく。猫を主人公にした成長物語。

ネタバレあらすじ

 ルドルフは、大好きなりえちゃんの家で飼われて暮らしていた。ある日、誤って東京行きのトラックに乗ってしまい、そのまま東京まで連れてこられてしまう。
 路地裏で、体の大きい猫に出会う。そいつは「タイガー」「デカ」「トラ」などとたくさんの名前があったが、ルドが名前を聞いたときに「俺の名前はいっぱいあってな。」と言ったのをルドが勝手に名前だと思い込んでしまったことから「イッパイアッテナ」となった。
 イッパイアッテナはルドにいろいろ教育する。野良猫として生きていく術や、生きていくうえでの考え方。そもそもイッパイアッテナの名前がいっぱいあるのは、いろんな場所で人間と仲良くして餌をもらうためだった。そこで人間が勝手につけた名前がたくさんあったんだ。
 イッパイアッテナは、なんと文字を読み書きできる。ルドもイッパイアッテナから文字を教わり、短期間で「岐阜」「御殿場」などの漢字を読めるようになる。ありえないが、なる。
 ある日、テレビの高校野球中継からルドが居た場所は岐阜県だと判明する。そこから、どうにかしてルドを岐阜に帰そうと奔走するが、なかなかうまくいかない。
 ルドへのせん別の肉を入手しようと、犬のデビルの元へ行き、ボコボコにされるイッパイアッテナ。かたき討ちにいくルド。お互いにきっと気づいているんだけど、「事故で怪我した。」「ただバスに乗り遅れただけ」と、心配かけまいと嘘をつきあう二人。
 冒険を経て、とうとうルドは岐阜へ帰ることができた。喜んで、大好きなりえちゃんのいる家へ戻るルド。
 しかし家にはすでに、ルドにそっくりの新しい猫がいた。一年間、帰りを待っていたりえちゃんだったが、ルドが戻らないので、待ちきれずに新しい猫を飼ってしまっていた。それはルドの弟でルドそっくりの仔猫だった。「家に一匹しか猫を飼っちゃダメ」という家のルールを知ったルドは、新しいルドに「お前のりえちゃんを大切にしろ」と言い残し身を引く。「お前のりえちゃんじゃない。本当は、僕のりえちゃんなんだ!」と叫びながら、再び、東京行きのトラックに飛び乗るルド。
 イッパイアッテナたちと、東京で生きていくことにしたルド。

つまりこんな映画(語りポイント)

 絵本は未見なのでわかりませんが、映画は「自立」をテーマにした、子供たちにもわかりやすい感動ストーリーです。

 イッパイアッテナの「名言」もいくつかありますが、それは他の方のブログで散々取り上げられているので割愛します。また、感動ポイントなども同じなので、そこも割愛します。

 ここでは、映画の中で言及されなかったこと、他の方が書いていない見方を考えてみました。

①元・飼い猫で今は野良猫をやっているイッパイアッテナですが、彼がなぜ家猫に戻れないのか?

 日本はペットショップでの生体販売が許されています。そのためにブリーダーが存在し、年齢の若い犬猫が人気で買われていきますが、反面、生後半年や一年の月日が経過してもまだ売れ残った犬猫は一気に買い手がつかなくなります。そして売れ残りの「在庫品」として扱われます。時には、保健所に送られ処分されます。

 世間の野良に対する風当たりも強く「野良猫に餌をあげないで」なんて立て看板もみかけます。

 おそらく若い頃に以前の飼い主に買われた(貰われた?)イッパイアッテナも、飼い主がアメリカへ移住するという事情で捨てられ、野良になったころには、それなりに歳をとってしまっていたと思われます。それはとても厳しいことです。

 もう貰い手はつかない。年齢には逆らえない。でも、生きていく。とても生きにくい、危険な世の中だけど、生きていってやる、死んでたまるか、という悲壮な決意。でもそんな悲壮感は見せず淡々と若いルドたちに人生教訓を語っている。

「絶望は愚か者の答えだ。」そう言って強がっている。…のではないか。
  映画の中で、そこまでの厳しさは描かれていませんし、言及もされていませんが、状況を考えるとそうなります。そんな眼でイッパイアッテナを見ると、一段と深く、彼のイキザマを理解することができるはずです。
 年齢を重ねることは素晴らしいことだけど、反面、確実に残酷な現実に囲まれる。それは犬猫の世界だけでなく、僕ら人間そのものの宿命。

 

②ルドが岐阜へ戻った時。
 りえちゃんの家での「猫は一匹しか飼っちゃいけない」という決まり。これは、日本の結婚制度ですね(断言していいのか。いいか。)日本は一夫多妻ではないので。

 一年も家に帰らなかったルドを待ちきれずに、新しいルドを飼ってしまうりえちゃん。まるで、家を飛び出してしまった男を待ちきれずに新しい恋をしてしまった女性のようです。そうなってしまったからには、今さら過去には戻れない。それはみんなが傷つくだけ。男にとって「俺以外に、俺の次に、すでにりえを知っている男が存在する」という事実はきついです。しかも自分の弟です。

 どうしてよりによって弟と!…って、どんどんアブノーマルな昼メロになってきたので、この辺にしておきます。

 人生は喪失と旅立ちの繰り返し。一度壊れてしまった人間関係の哀しさと、それでも、新しい世界へ走り出していく覚悟。

 まとめると

「ルドルフとイッパイアッテナの男の強がりと覚悟の物語」なのです。

 

 以上、やや強引に「3分で、ルドルフとイッパイアッテナを大人目線で語る方法」を考えてみました。決してふざけてません。

 

 また、この映画を見て感じた3Dアニメの課題点や、「不気味の谷」問題などは作者の個人ブログの方に…。