【映画で語ろう】カムシネマ★3分で語れるようになるポイント【ネタバレあらすじ】

映画を観たなら語りたい。酒でも飲みつつ語りたい。3分で「語りポイント」がわかる映画ネタバレあらすじ集。

3分で映画『ロッキー』を語れるようになるネタバレあらすじ

基本データ・おススメ度

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『ロッキー』
原題:ROCKY
1975 アメリカ
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース
 おススメ度★★★★★(5/5)
 まさに不朽の名作。シリース化されましたが、僕は、この映画はぜひ単体として考えたいです。その後の続編は観たくない。ここではそんなお話を。

 また、今さら、この映画のあらすじやネタバレは不要でしょうから割愛して、いきなり語らせていただきます。

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つまりこういう映画(語りポイント)

 以下、筆者の個人的な想いになります。ご了承のほど。

 「ロッキー」は単体でこそ名作。その後の続編は不要。

 一連の続編で、ロッキーとエイドリアンが豪邸に住んでいたり、めちゃ成功している姿は観たくなかったです。なぜなら「ロッキー」の感動部分はそもそも「勝つことだけが人生ではない」と云う部分。「自分と、愛する人、とても小さい世界だけど…そこで、他の誰にも認められなくてもいいから、自分自身が!納得できる人生を進むことが大事なんだ」ということです。

 だから、その後にロッキーとエイドリアンがどうなったか、なんてことを描くのは蛇足の極みなのです。もしかしたら、あの一試合で命を落としたかも知れない。もちろん大成功したかもしれないけども…、要は「その後はわからない」「観客の想像に任せる」であって欲しかった。

 だって、それが「映画」だから。
 すべてを見せてしまうと、映画ではなくなる。

 地下ボクシングと借金取り立てのアルバイトで生計を立てるゴロツキ・ロッキー。冒頭のタイトル画面、エイドリアンが働くペットショップの前の道、路肩にゴミが散乱していますこの絵が、この汚い街が、映画の、そして、ロッキーのスタート地点。良い絵です。

 早朝、冷蔵庫から生卵を取り出して飲む有名なシーン。
 あのシーンの良さは、なにより「その後、躊躇なく、着ているトレーナーの袖で口を拭く」ところ。ロッキーの性格や、そんなことに神経を使っている暇はない。今、目の前のことだけを考えて生きる…刹那な生き方をあらわす非常に良い演出です。子供のころ、真似して怒られました。トレーナー、間違いなく臭くなります。

 チャンスと成功のリアリズム。

 実際、チャンスを一から自分で作りあげる人なんてほぼいないです。まずは誰かの何かの思惑から、自分の近くに「転がって」きます。それを掴むかどうかは、自分のその後の行動になるのでしょうけど。そこに、自分の足りない頭で考えた妙な打算や計算があると失敗しがちだったりします。そこで大事にすべきは「想い」で、良くわからないけど、今はこれをやりたい!という強い情熱だったり、「これ面白い!」という感覚だったり、計算ではないなにかの要素が加わったときに、物事ってうまく転がり始めます。なぜか、そういうものなのです。
 ロッキーも、チャンピオン側の思惑でたまたま転がってきたチャンスに戸惑いながら「ただのゴロツキでないことを生まれて初めて証明したい」その一心で事に立ち向かいます。 

 そのあたり、成功に向かう過程にリアリティがあることが、ただの嘘っぽいサクセスストーリーには見えない要因かも知れない。

 続編は、そのあたりのリアリティがどんどん薄れていく。

 「ロッキー・2」も悪くはないのですが、死闘の直後、リングでロッキーがオスカー受賞コメントのようなセリフをたらたら言うのは美しくない。言葉も発せないほどの死闘ではなかったのか。

 公開当時、僕は小学生でしたが、この映画、ワケ知り顔の大人からは、割りと小馬鹿にされていた記憶があります。単純明快すぎて、深みがないと思われたんでしょうね。 

  「一番好きな映画はロッキー」と言うのは、少し勇気がいりました。子供か!と言われてしまいそうで。

 でも、その単純さ、シンプルさの奥に、物事の本質がいろいろ詰まっているから、「ロッキー」は名作に鳴り得たのだと思います。

  14ラウンドのあの音楽だけで、自動的に涙腺が全開になる「理屈ではない感じ」が、この映画の魅力なのでしょう。