【映画で語ろう】カムシネマ★3分で語れるようになるポイント【ネタバレあらすじ】

映画を観たなら語りたい。映画の紹介から、ネタバレあらすじ、著者の独断と偏見による「語りポイント」まで。

【Netflix】『DEVILMAN crybaby』全10話ネタバレあらすじ【デビルマンクライベイビー】

◆カムシネマ特別編◆
『DEVILMAN crybaby』Ⅰ~Ⅹ話(全話)の「各話タイトル&ネタバレあらすじ」を記載します。

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基本データ・おススメ度

『DEVILMAN crybaby』(デビルマンクライベイビー)
Netflixオリジナル・アニメ
2018年1月 全世界同時配信

原作:永井豪「デビルマン」
監督:湯浅政明
脚本:大河内一楼
出演(役名:声優)不動明:内山昂輝、飛鳥了:村瀬歩、牧村美樹:潘めぐみ、ミーコ:小清水亜美、シレーヌ:田中敦子、カイム:小山力也

 おススメ度★★★★★(5/5)
 ネット配信だから出来た原作版「デビルマン」の映像化。エログロ描写、用語、そもそも観念的なテーマも含め、地上波で放送されることはまずないであろうレベルまでやり切っています。原作ファンとしては、残念な改変もありますが、なにはともあれ、そこまでやってくれたことに感激。原作を知らない世代にも通じるようにアレンジされており、未見の人にはぜひ観ていただきたい。
 但、「物凄いモノを見ている」という認識と覚悟が必要。精神的にダークな方に引っ張られる場合があるので、鑑賞後は他の映画で気分の上書きをおススメします。

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 ◆目次

==ネタバレ全開なあらすじ==

 

 

Ⅰ.おまえが必要なんだ

 プロローグ:幼い頃の明と了。岬に座り込んでいた了に、明が「大丈夫?」と手を差し出すところから物語は始まる。二人は幼馴染みの親友。

 十年後。成長した了が車を走らせながら「明、お前が必要なんだ。」と叫んでいる。

 明が居候している牧村家の長女、牧村美樹。美樹は足が速く、陸上で全国的に有名なスターだった。

 昨今、若者の間でサバトという乱交パーティが流行っているが、そこで虐殺事件が起こり、同じ陸上部の男子も殺されたと言う。現場に居合わせた陸上部の幸田は、同僚の死にショックを受けている様子。  

 学校の帰り、美樹に絡むラッパーたちを明が助けようとしていると、そこに了が現れ、ラッパーたちをマシンガンで蹴散らす。「すぐに来てくれ」と言う了。明は「了は、同じ歳だけど、大学の教授をやっているんだ」と美樹に説明する。

 了は、ある場所に向かいながら、助手席の明に、フィギラ教授を訪ねた時の奇怪なエピソードを話す。フィギラ教授は研究のために悪魔と合体したが、ついに心まで乗っ取られそうになり、自らガソリンをかぶって焼死したらしい。

 悪魔は魂として存在しているが、なにかと合体することで実態化できる。人間と合体し人間になりすましている悪魔がいる。「急に性格が変わった奴や、スポーツの記録が急伸した者には注意しろ、悪魔かも知れない。」

 しかし、悪魔に合体されても人間の心が残る場合があり、そうなれば人間の心のまま悪魔の力を手に入れることができる。

 明が連れていかれたのはサバトの会場。裸で踊り狂う若者たち。やがて「まだ足りない。悪魔は血を好む。」とつぶやいた了が、割ったビール瓶で若者を襲い始める。乱闘の中、やがて悪魔たちが人間との合体を始めた。了がどこかの国の言語で「…アモン…」と呼びかけると、明も悪魔と合体し、人間の心を持つ悪魔、デビルマンになった。

「俺は明を悪魔にしてしまった。それも、無慈悲で残忍な最強の悪魔を作ってしまったのかも知れない。」とつぶやく了。

Ⅱ.片手で十分だ

 学校。ワイルドに変貌した明。女子生徒たちが「キャー、カッコいい!」と騒いでいる。陸上部でも、最も足が遅かった明が俊足になったと驚かれる。昨日のラッパーたちに再び絡まれるが、片手一本で撃退する明。「片手で充分だ。」

 了の見舞いに行く明。了は自宅で静養していた。「お前は武器や道具がなくても悪魔と対等に戦える力を手に入れた。悪魔の肉体と人間の心を併せ持つ男、デビルマンだ。」と説明する。「俺が人間を傷つけだしたら殺してくれ。自分がコントロールできなくなったら、フィキラの様に死を選ぶ。」と明。

 悪魔に殺される一人の男。それを遠巻きに見ている男女、人間の姿をしたシレーヌとカイム。人間として生きる悪魔は時に暴力衝動や欲望を抑えきれなくなるらしく「発散くらいさせてやれ」と言うシレーヌ、さらに「性衝動を抑えるのさえ一苦労だ。」と言うシレーヌに「私はいくらでも君を慰める用意あるよ。」と告るカイム。
「私とあんたが?不釣り合いだ。」とばかり却下するシレーヌ。

 牧村家。父親はキリスト教徒のアメリカ人。日本人の母親、高校生の美樹、小学校低学年の太郎(タロちゃん)の四人家族。明は五人目の家族のようなもの。部屋には「最後の晩餐」が飾ってある。

 美樹にグラビアを撮らせてくれと連絡してきたカメラマン長崎に「なんだこいつ」とばかり怒る明だったが、美樹は「今はグラビアに甘んじてるけど、いずれは報道カメラマンになりたい人なんだよ」と悪くは思っていない様子。

 同じく陸上部のミーコ。以前、グラビアを撮影した際、カメラマンに無理やり犯されたことがあるが、時折、その時の感触をオカズに自慰をしていた。いつも花に水をやっているが、それを遠くから見ているラッパー男。ミーコに気があるようだ。

 長崎は、編集部から「お前の仕事は女子高生の裸を撮ることだ」と言われながらも、独自に事件を追っていた。偶然、悪魔に襲われている人間を助ける明と了に出くわし、明がデビルマンに変身する姿を動画カメラに収める。

 了が、逃げる長崎を見る。「撮られた!ネットに上げられたら終わりだぞ」と明に言う。「すごい物を撮った!俺は撮ったんだ!!」と興奮しながら車を走らせる長崎。

Ⅲ.オレは撮ったんだ!

 編集部に戻り、興奮して動画をみせる長崎だったが「こんなもんより牧村美樹の水着は撮れたのか?」と相手にされない。しかし、長崎が退出した後、編集長は「俺のところに持ち込むとは、あいつも運がないな」と言う。(編集長も悪魔側)。

 明の素性を探るため、美樹をスタジオに呼び出す長崎。「話したいこがある。」と嘘をつく。次の瞬間、長崎の乗った車に液体が流れこんでくる。

 陸上の練習の後,校庭の花に水をやっているミーコに、ラッパーの男が話しかける。ミーコは自分より足が速くチヤホヤされている美樹に嫉妬していた。

 動画を回収するために、長崎の自宅へ行く了と明。出てきた母親が断るのも無視して部屋に上がり込む。パソコンの中から動画がみつかった。動画をUSBメモリーに移す了。

 スタジオに到着する美樹。長崎が迎えるが「雨でびしょぬれ。お風呂借りるね。」と、いきなり入浴シーンに突入する美樹。しかし、長崎にはすでに悪魔(水と同化する悪魔・ゲルマー)が入り込んでいる。そこに編集長が来る。

 長崎の口から流れ出た水(ゲルマー)は、浴室に侵入していき、美樹を溺れさせる。美樹のカラダを(一時的に)乗っ取ったゲルマーは「この女を使いましょう」と、裸の美樹の姿で言う。

 そこに明が来る。いきなり裸で抱き着いてくる美樹に戸惑っていると、背後から、編集長が悪魔の姿を現して襲い掛かってくる。編集長悪魔を銃で撃ったのは、了。

 美樹の姿で逃げるゲルマー。デビルマンになりながら追いかける明。屋上での戦い。「人間になって鈍ったな!この女を殺せないんだろ!」と言うゲルマーだったが、明は美樹にキスをして体内の水を吸いだす。ゲルマーは明の体内に入った。

 「愚かな奴め。今度はお前を支配してやる!」と言うが、明は「愚かなのはお前の方だ。灼熱地獄に飛び込んだとも知らずに!」と、全身から熱を発し、ゲルマーの身体を蒸発させる。

 水分が蒸発してやせ細ったゲルマーが力なく現れる。命乞いをするゲルマーを容赦なく殺す明。

 スタジオ。ビデオのバックアップが他にないことを確認した了は、長崎を撃ち殺す。「人間だぞ!」と驚く明に「お前の秘密を見られた。俺たちを見たものを生かしておくわけにはいかない。」といい、明に抱きかかえられて気を失っている美樹に銃を向ける。

 必死に抵抗する明。お互いの額と額ががぶつかり合い、血が流れる。「選べ、明!俺と生きるか!その女と死ぬか!」

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Ⅳ.明、来て

 明の母親から明に連絡が来る。明の両親は医者で海外に滞在していたが「お父さんから連絡ない?詳しくは空港で話すから来て。」との意味深なメッセージ。父親になにかあったらしい。

 了は「もはや誰が悪魔でもおかしくない。誰も信じるな、信じていいのは俺だけだ。」と言う。

 昨夜のことを美樹は覚えていなかった。「明くんに助けられた気がする」という美樹に「夢だよ」とごまかす明。昨夜の記憶がないなら…と、今回に限り美樹を見逃すと決める了。二人で空港に向かう。

 花に水をあげているミーコに話しかける昨日のラッパー男。マユタという名前らしい。自分の想いをラップに乗せて歌う。それを聞いて感動し涙を流すミーコ。

 成田に到着し空港バスに乗ってる明の母親。と、乗客の悲鳴が聞こえる。見ると、夫(明の父親)が乗客を皆殺しにしている。「あなた、やめて!」と叫ぶが、あきらかに様子がおかしい夫は、明の母親も殺す。

 ミーコとマユタ。「さっきのいい歌だった。私の歌だった。全部私のことだった。」とミーコ。どうやら二人には共通する想いがあったようだ。「黒田ミキ。私もミキなの。」自分はミキなのに、上に美樹がいるためにミーコと呼ばれていることが嫌だった。「君はめちゃ可愛い。すごく努力家のミキだよ。」と励ますマユタ。

 空港。バスが到着しない。母からの電話。GPSから場所は整備工場からだとわかる。不審に思い工場へ向かう明と了。

 暗闇に浮かぶ母の顔。「来ないで明!私は死んだの!」と母の声。そして、さらにたくさんの人の顔が浮かぶ。明の父と合体した悪魔はジンメン。浮かんだ顔は、ジンメンに食われ、吸収された人たちだった。顔だけがジンメンの身体に浮かんでいる、それぞれに意識が残ったまま。

 ※劇中にジンメンという名前は出てきません。でも原作のジンメンに間違いないのでジンメンと書きます。

 デビルマンに変身した明は、泣きながら父に語りかける。「俺も戦っているんだ。負けるな父さん。父さんも悪魔に勝ってくれ!」

 父さんの意識が戻った。苦しみながら「くそっ、出ていけ、出ていけ~!」と叫ぶ。「悪魔め!」自分の頭を切り裂く父。しかし、父の意識は消え、ジンメンの意識が勝った。

 泣き叫ぶ少女の顔を銃で撃ちぬいたのは…了。腹に穴が開きながらも「ひどい人間だ、子供の顔を撃ったぞ。」と挑発するジンメン。「明、あれは人間じゃない。ただのデスマスクだ。」と言う了。

 母(の顔)も「私たちはもう死んでるの!ここへ来て救って!生きて!明、愛してる!」と鼓舞する。「うわー!父さん!母さん!」と叫びながらジンメンに突撃し、母の顔に向けて苦渋の拳を叩き込む。

 開いたままの母の目を指で閉じる明。

 マユタとミーコ。サバトに来ている。「前から来てみたかったの。ここに来て記録が伸びた人がいるっていうし。」すると、近くにいた女性が悪魔になった。驚くミーコの顔。

Ⅴ.シレーヌ、君は美しい

 夜中に叫び声をあげる明を心配して美樹が声をかける。「なにかあったら言って。家族みたいなものだろ?」

 しかし、明の叫び声は、抑えきれなくなってきた性欲を我慢している声だった。天井に大量に射精する明。どこかの場所で、シレーヌもまた必死に性欲を我慢していた。

 悪魔と合体したミーコは、キャラも変わり異常に足が速くなった。「美樹に差をつけてやる。私がミキだ。」

 教授でもある了の元に、テレビ局の関係者が来ている。急に記録が伸びたという陸上部の幸田への取材の打ち合わせだった。了は幸田が悪魔であることを確信している。そこに明が来る。「破壊衝動や性欲を我慢できない」という明に「人間と同じように発散してこい」と、札束を渡す。

 明が風俗街に行く。そこでシレーヌが明を誘惑し「私のこと覚えてる?思い出させてあげる。」と言い、二人は激しく愛し合う。その最中、シレーヌはどんどん悪魔の姿に変貌していき、その大きい爪で明を抱えると外に飛び立つ。

 「眼を覚ませ、アモン!寂しかったよ、お前が人間の世界に来るのをどれほど待ったものか。」と言うシレーヌに「ちょうどいい。俺は女を抱く以上に、悪魔を叩き殺したくて仕方ないのさ」と言う。

 明とシレーヌの激しい戦い。明は片腕を失くし、シレーヌは自分の爪で自分の腹を裂いた。さらに片翼をもぎとられたシレーヌは死にかけるが、そこにカイムが登場。「シレーヌ、合体だ。」と言う。

 「私は死にかけている。合体したらお前も死ぬ。」というシレーヌに「わかっている。生き延びるつもりはない。君に、デビルマンを倒す快感を味合わせてあげたい。」そして、あの名セリフを言う。

 「シレーヌ、血まみれでも君は美しい。」

 カイムと合体したシレーヌは、明を倒す。悪魔の力が抜けていく明だが、なぜかシレーヌは戻ってこない。「どうしてトドメを刺しに来ない。シレーヌ、お前は勝ったんだぞ。」とつぶやき、意識を失う明。
 
 翌朝、了が明を起こす。シレーヌは立ったまま死んでいた。「立往生という奴だ。トドメをさす前にこときれた。勝利を確信したんだろうな、満足しきった顔をしている」という了に「悪魔にも愛はあるのか?」と聞く明。「そんなものない」と答える了だが、明は「俺には愛に見えた」とつぶやく。

 朝陽に照らされる美しいシレーヌの姿。

Ⅵ.悪魔でも人間でもない

 幸田はやはり悪魔と合体していた。同性愛の恋人をサバトで失くし、悲しみに暮れていた。違う男と愛し合いながら、衝動から相手を殺す幸田。

 了は、自らがプロデュースするネットテレビの競技場中継で、幸田が悪魔だということを世間に暴くつもりだった。「俺が悪魔の姿に戻ったあいつを外に出すから、お前があいつを殺してくれ。」と明に言う。

 中継は、幸田だけでなく、美樹やミーコ、明も参加する4Kリレーがメインだった。ミーコは美樹へのライバル意識を丸出しにし「私は勝つ。そしてミキをもらう」と美樹に宣言する。
 
 了の思惑通り、レース中に悪魔の姿になる幸田。競技場はパニックになり地上波は中継を止めるが、了のネットテレビだけは全世界への生中継を止めなかった。明が「あいつは逃げたいだけだ。予定通り、あいつを外に出せ。早く競技場の扉を開けろ。」と叫ぶが、了は、落ち着き払ったまま「幸田選手は悪魔なんです。」と解説する。「悪魔は実在するんです。もしかしたら、あなたのすぐそばに。」と人間たちの不安を煽る。

 幸田を追いかけた明は「お前は悪魔じゃない。お前はデビルマンだ。俺が救ってやる」と言い、悪魔の姿の幸田を抱え上げる。

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Ⅶ.人間は弱く、悪魔は賢い

 了がテレビ中継で「私たち人類は必ず勝つ。悪魔に勝ちましょう。と呼びかけ、人間たちは、悪魔撃退に向けて士気を上げる。

 了に詰め寄る明。「悪魔じゃない人間が(悪魔だと間違われて)殺されてるんだぞ。」と抗議するが「それがどうした?多少の犠牲は仕方ない。人間も死んでいるが悪魔も多少は死んでいる。」と冷静に言う。

 明は、幸田をある建物内に隠していた。「もっとデビルマン(人間の心を持った悪魔)がいるはずだ、俺たち二人じゃ少ない。」と、同志を集めようと考えている。

 土手を走っていたミーコに、銃を持った男が話しかける。銃で脅してレイプするつもりだ。ミーコは土手で男にやらせながら、銃でアタマを撃ち抜く。

 街で美樹に絡む人間たち。以前に美樹に助けられたことがある不良グループが美樹を助けて合流する。

 街では、デビルマンたちが悪魔狩りにあっていた。「なぜ見境いなく殺すんだ!」と叫ぶ明。

 ミーコが幸田が隠れている建物の屋上に来る。幸田がミーコを殺そうとすると、ミーコも悪魔の姿になり、自分もデビルマンであることを知らせる。

 国会では悪魔対策として無意味な政策が語られている。空回りする人間たちの動きを見て「これじゃ、悪魔の思うツボだ。」と言う了。

 街を歩く美樹の母親・亜希子とタロちゃん。亜希子が目を離した隙に、タロちゃんは犬を食っていた。息子が悪魔になっていることを確信する亜希子。

 「人間は弱い。恐怖を煽られて殺しあう人間を、悪魔は冷静に見ているだけだ。疑心暗鬼にかられた人間たちがとんでもないことをやりだすぞ。人間から見たら悪魔もデビルマンも同じだ。戦争がはじまる。異生物の戦争だ。今はお前も静観しろ。」と言うが、明は「俺は戦う。デビルマン軍団を集めて悪魔と戦う!」と宣言する。「やめろ!そんな事のためにお前を悪魔にしたんじゃない。」という了。

 「裏目にでやがった…頼む、生き延びてくれ。」と独り言。

 大統領が核のボタンを押した。しかし、不思議な光が地球を包み、核兵器は炸裂しなかった。それを見てなぜか恐れる了。

 タロちゃんを連れてどこかにいってしまった亜希子。置手紙があった。美樹たちに留守を任し、亜希子とタロちゃんを探しにでる父親。亜希子とタロちゃんは教会にいた。牧師の言葉を聞いている亜希子。

Ⅷ.オレはオレを知らなくてはならない

 了は自問自答していた。自分が何者かわからなくなってきた。明を悪魔にしたサバトの現場に行ってみるが、現場はなかった。誰かが痕跡を消したと推測した。自分探しを始める了。

 廃墟と化した街を、妻と子供を探してさまよう美樹の父親。街は地獄と化していた。精神を病んだ人間たちが殺しあい、奪い合っていた。明と美樹は、自宅でタロちゃんの携帯のGPS情報を掴み、二人が恵比寿の公園にいることを察知する。

 公園のテント内。亜希子に抱かれるタロちゃん「お母さん、僕、もう我慢できない」と言っている。

 公園にかけつけた父親がタロちゃんの携帯に電話をし、着信音を頼りにテントを開けると、悪魔の姿になったタロちゃんが亜希子を捕食していた。父親の姿を確認し、目から涙を流しながら。

 銃の引き金を引けない父親。「神よ、神よ!」と叫びながら苦悩しているところを、悪魔狩りの人間たちに銃殺される。

 「また救えなかった」とのショックから倒れ込んだ明を、悪魔ゼノンたちが発見し殺そうとするが、そこに幹部格の悪魔サイコジェニーが登場し「不動明を殺すな。あの方の意志だ。」と止める。

 記憶を取り戻しつつある了の元にサイコジェニーが現れ「お迎えに参りました。もう目覚めていらっしゃるかと…」と言う。

 ミーコが明を助け、牧村家に連れて行く。家には美樹と不良グループが待っていた。美樹の両親が死んだことを告げ涙を流す明。放心状態となった美樹は二階へあがり号泣した。

 全員の携帯端末に緊急メッセージが流れる。テレビをつけると了が出演しており「悪魔の誕生の秘密がわかりました」と話し始める。喜ぶ明だが、話が進むうち、徐々に「?」となってくる。了が話す内容がまったく事実と違うのだ。

 了は「悪魔は人間から生まれる。悪魔になる前の人間を先に殺すしかないのです。」と語り、全世界放送に、明がデビルマンに変身し殺戮をしている映像を流す。

 それを見た不良グループが、明に銃を向ける。

「違う!俺は悪魔なんかじゃない!」

Ⅸ.地獄へ墜ちろ、人間ども

 牧村家。「ずっと悪魔と戦ってきた」「心は人間のままなんだ」と訴える明を不良たちは信用しようとしなかったが、美樹は、家族のために泣いてくれた明を信用し、二人は抱き合う。

 「だって、家族だから。」

 それを見て改心する不良たち。そこにパトカーのサイレン音、警察や群衆が、明を追ってきた。

 明は真意を問うべく了のところへ向かうが、途中、悪魔とみなされた人間たちをしばりつけ、石を投げつけている人間たちを発見し「やめろ!」と止めに入る。「どうして人間が人間を殺すんだ!」と訴えるが、聞く耳を持たない人間たち。

 その時、美樹がSNSに投稿を始める。「私の家族の話をします。不動明くん。身体は悪魔だけど、心は人だと言ってます。私は信じます。明くんは、人のために泣く人なんです。明くんは自分のためには全然泣かない。強いんです。心が強い。でも人一倍、誰かために泣くんです」と訴えかける。

 そこに流れるコメントは辛らつなものだったが、中には「私もデビルマンです。」というカミングアウトも出始める。

 公園では、ひとりの子供が明の足にすり寄っていったことから、人間たちが改心し、明に謝り、石を投げていた人間たちを解放した。しかし、そこに悪魔に寝返った幸田が登場し明を襲う。さらに、ゼノンと激闘を繰り広げる明。

 その頃、牧村家の周りには、武装した人間たちが集結を始めていた。SNSの投稿から悪魔崇拝者とみなされた美樹を殺しに…。魔女狩りだ。
 美樹を守るべく必死に防戦する不良たち。しかし、ひとりひとり殺されていく。ミーコと美樹は屋根の上に逃げる。

 「おら、ガイジン」「魔女め!」と叫びながら美樹とミーコを囲む群衆。ミーコが悪魔の姿に変身し、美樹を乗せて走り出す。

 土手。美樹を乗せて走る悪魔姿のミーコ。しかし、後ろからの銃撃でミーコが撃たれる。放り出される美樹、男たちに捕まるミーコ。振り返る美樹に「走れ!走れ、美樹!」と叫ぶ。

 ミーコは自分のこめかみに銃を突きつけながら、男たちに訴えかける。「お前たちに問う!人間であることと、善良であるということは…正義とは…」「おらおら早く死ねよ!」と意に介さない男たち。ミーコは「頼む。美樹を逃がしてくれ。頼む。頼む!」と言うと、銃の引き金を引いた。

 走る美樹の前方にワンボックスカーが。そこに見えたのは仲間の男。一瞬、喜ぶ美樹だったが、男はすでに殺されていて死体がドアから転げ落ちる。踵を返し、反対方向に逃げる美樹。

 ナイフを持った男が追いつき、走る美樹の背中をナイフが引き裂いた。断末魔の叫び声をあげる美樹。

 明が戻ってきた。しかし、その時、すでに牧村家は燃やされ、家の前で、狂った人間どもが、引き裂いた美樹とミーコの身体を棒に刺し、歓喜の声をあげていた。

 明は「お前らこそ…悪魔だ。地獄へ堕ちろ、人間どもが!」と叫ぶと、男たちを焼き尽くした。

Ⅹ.泣き虫

 正体であるサタンの姿になってる了。サタンは両性具有だ。

 明に悪魔の起源を話す。悪魔が地球の先住民だったこと、しかし神が悪魔を排斥しようとしたことで悪魔は実態を失くし、魂として存在し続けたこと。例の、核爆発を抑えたのは神であること。等。

 自分は、サタンである記憶を固く閉ざされたまま、無意識に、悪魔復活の作戦を実行し続けていたことも。

 「明、人類は滅びる。一緒に生きよう。そのためにお前とアモンを合体させたんだ。」

 「ふざけるな。今度会った時、必ずお前を殺す」と言う明。

 本質は、神と悪魔の戦いだった。人類は二の次だ。そこで了は、明と共に生きることを願ったのだった。悪魔たちは、神が降り立つ前に、邪魔者である人類を壊滅させようとしたのだ。

 「明の元には、美樹のSNSの投稿を聞いて集まったデビルマンたちが集結していた。

 悪魔VS人類VSデビルマン軍団、三つ巴の最終戦争が始まる。

 壮絶な戦いの末…。

 (おそらく)地球上に二人きりとなった明と了。

 崖にねそべる二人。明に話しかける了。「星が良く見える。人類が滅んだせいだな。」幼い頃の思い出話を話す了。しかし、明はすでに上半身だけの姿、言葉を返すことはなかった。
 
 生まれて初めて、了は涙を流す。「な、なんだこれは?教えろ、明。今の俺の気持ちを感じてくれ。いままで俺と一緒にいたことを忘れるな。返事をしてくれ。俺をひとりにしないでくれ。」号泣する了。

 神が降臨する。地球が…なくなった。

 

 

感想(個人ブログ内)

▼鑑賞直後に個人ブログに書いた「感想」です。よろしければご高覧ください。